2/14 「織田信長と近江 天下布武への道(4回シリーズ)」の1回目「琵琶湖の水域」の歴史講座に参加しました。
講師は大沼芳幸氏(元安土城考古博物館副館長)で、白洲正子の近江感をベースにした歴史講座や織田信長の近江での戦いの戦略的意味をシリーズとした歴史講座を行っておられます。
今回は、織田信長が天下取りを進む道においての4つの重要キーワード「琵琶湖の水城」「姉川の合戦」「比叡山焼き討ち」「城と石垣」の「琵琶湖の水城」の講義でした。
講師によると、近江の個性的な戦国文化には、「琵琶湖の水城」の存在があるといいます。それは、織田信長が天下取りを進める中で琵琶湖の持つ水運の重要性に強く意識していた事によるものだといいます。
琵琶湖を取り囲む水城(坂本城、長浜城、大溝城)と安土城は、信長の琵琶湖航路の掌握のための戦略的施設であるとします。
本能寺の変以降も、琵琶湖航路の掌握は豊臣秀吉、徳川家康にも継承され、古代・中世・近世の通して日本の物流の中枢をなす水上航路・琵琶湖の戦略的重要性は変わりませんでした。
琵琶湖の水城を一つ一つ確認しながら、信長が張り巡らした琵琶湖掌握の水城ネットワークのを明らかにし、その後の近江の城郭がどのように築城されていったのか、ワクワクする歴史講座でした。
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