2/15 膳所歴史サークルの歴史講座「奈良・平安時代の膳所」に参加しました。
古代の膳所は、文献資料も少なく分からい事が多くあります。そんなことから興味を持ち参加してみました。
講師の松浦俊和氏(元大津市歴史博物館副館長)よると、奈良時代の膳所の特質すべき歴史的出来事は聖武天皇の東国行幸だといいます。
何故、聖武天皇は5年余をかけて東国行幸したのか、その理由を読み解きます。
藤原氏の影響力のなか、聖武天皇は天武天皇の理想とみていたのではと考察します。
それは東国行幸の行程と天武天皇の壬申の乱の行程があまりにも似ているからです。
その行程に粟津の頓宮があります。ここに3日も滞在するのですが、それはこの地が粟津岡と呼ばれ、大友皇子の近江朝軍の最終集結地がここだったからだろうと考察します。
聖武天皇は、天皇自らが政治を行った天武天皇を理想とし、5年余の時間をかけ東国行幸をしながら多くの宮を造営を行いました。
奈良時代、その歴史的痕跡を粟津の地に見ることができるのです。
平安時代の粟津は、木曽義仲の粟津の合戦を中心に歴史的謎を読み解いてくれました。